Store Design | 17.01
駅からの大通り沿いにはクリニックや、ヘアサロン・パン屋が立ち並んでいる。
すぐそばには住宅が並んでおり、日中は、ゆっくりとした時間が流れている。
カフェとなる店舗はこの穏やかな土地を選んだ。
すっきりとした三角屋根の外観は、焼きチョコを張り付けたような外壁で、
建物からもカフェの香ばしいにおいがしてきそうだ。
その一部をケーキナイフでカットされたような入口から入ると、
テラスの席では、風を感じながら過ごすことができる。
中に入ると、1階は、テラスに植えられた木々を眺めることのできる席や、
小さい子供を持つママが集まり、お互いの子供の成長の
心配事などを話し共感し合えるよう、靴をぬいで上がれる席が作られた。
2階はロフトのような空間で、トップライトからの光が差し込むのを感じ、
ゆっくりと本を読むことができ、一人の時間を落ち着いてすごす席となった。
これらを繋ぐように設けられた吹き抜けが、訪れた人たちの
時間を自然と共有する役割をしている。相手や気分で座る場所を変え、
同じコーヒーを違った景色で楽しむことができる。