Store Design | 17.07
住まいと職場が一体となった住宅。
近代以前の住宅は商家や農家のように仕事場に存在している事が大半でした。実は住居のみの用途とした専用住宅より歴史の古い暮らし方です。暮らしのカタチは時代や社会により変わっていきます。
今回の建物の敷地は車通りの多いメインの通りと、生活用の静かな通りの二つにまたがっています。
そんな二つの通りの性格を反映させ、お客さん・スタッフなど多数の人が出入りする建物(職場)と家族が穏やかに過ごすための建物(住宅)。
これら二つの相反する性格を持った建物、反する性質が混ざり合う中心はゆったりと大きく広場のようなスペースが取られ、規則正しく並んだ列柱と自然の動きを持つ植物が生み出す空間が二つの性格を無理なく繋げている。
静と動・内と外、日常の中で気持ちを切り替える行為は意識、無意識を問わず行われています。建物の中心に設けられたスペースは無意識のうちに気持ちを切り替えるスイッチの役割を果たしています。