Residence | 17.09
住宅と畑が混在し、近隣の人々の往来がある角地の家。
近くを流れる加治川からの涼風が、心地よく室内を吹き抜け、
2階の子供部屋のコーナー窓から五頭の山並みを望むことができる。
「周囲の視線を遮りながら、いかに開放的に暮らすか」。
その思いから、この計画は始まった。
外観は一見閉鎖的に見えるフォルム。
そのイメージとは対照的なのが、家族の集いの場となるLDK。
広く開口部を設けることで、内(LDK)と外(テラス)を
緩やかにつなぎ、明るく開放的な空間に設えた。
テラスの手前に設けた小さな段差は、低く抑えたテラスへの
開口部と相まってLDKにメリハリを与える。
日常生活の中で座る、寝そべる、置く、飾るといった
自由で曖昧な使われ方をこの小さな段差は待っている。