Residence | 17.09
建築士の家を建築士が設計した珍しいプロジェクトである。
敷地は110坪以上ある住み慣れた実家の一画であり、南西には庭と果樹園が広がっている。
延床面積は30坪とコンパクトであるが、必要な機能だけが厳選されたミニマムな空間になっている。
2階の居室からはこの地域において象徴性の強い弥彦山が間近に眺められ、また、1階のリビングは果樹園に大きく開かれているため開放感があり、とても居心地が良い。
さらに、道路に広く面するよう配置されたオープンな書斎は、今後の暮らしの中で様々な使い方を許容してくれる。
住まい手である建築士のライフスタイルが色濃く反映された住まいになっており、将来的に手を加えることを含め、時間の経過が楽しめる住まいになった。