roof

Residence | 22.12

敷地は新潟県見附市の、多区画に計画された分譲地の最奥にある。
南側に隣家があるものの開けた印象を持ち、遠くに越後山脈を望むことができる環境である。
片流れ屋根のファサードからは開口部は見えず、分譲地内で異質な雰囲気を持つ「roof」は、建物を北側に寄せ、南側に開口部を集中させている。暮らしやすい広さを求め、視覚的、空間的広がりのある住宅を目指した。
玄関は、外壁から跳ねあがったようなキャノピーを地面近くまで延ばしている。冬の吹雪や積雪を防ぐと同時に、プライバシーを確保した。

LDKは眺望が望める2階へ。南側に向けた窓とベンチを水平かつ、連続して配置し、視線の抜けを作っている。屋根の形をなぞる勾配天井の高さは、最高で約4mとりつつ構造材を現しにすることで、解放感と安定感を感じられる空間とした。

また、軒の出を深くとり、構造材の現しが内部から外部まで繋がるように見せ、視覚的な広がりを感じさている。

雪深い地域でも、外とのつながりを持ち、生活と環境のバランスを保つ住宅の提案となった。

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