Residence | 24.02
住宅密集地での設計手法として、既存の周辺環境に対し視線をブロックしたり、隣地の借景を取り込んだり、視線が抜けている所に開口部を設けたりすることがあるが、今後変化していく周辺環境に対して長期的な検討がなされていないのではないかと感じることがある。
建物単体でプライバシーを確保しつつ、明るく開放的な空間を生み出すことはできないだろうか。
日照条件からLDKは2階とした。
開放的な空間とするために、LDKには内部と外部に複数のヴォイドを設けている。
内部を守りつつ外部への広がりをつくることを考え、2階の外周面には帯状の外壁を纏わせた。
フラットに仕上げた白銀帯は、レフ板のような役割を持たせることで屋内に反射光を取り込み、内部空間を明るくしている。
周りの視線を気にせず、家族の時間を過ごして行ける非日常的なプライベート空間が完成した。