composition 傾斜地の家

Residence | 22.12

計画地は高低差0.5~1.8mの坂道に面した敷地である。

建物の両サイドに配置した半地下ガレージ上に構成された内部空間は、敷地の高低差に合わせて分断したスキップフロア形式とした。フロアレベルの違いにより生まれた大きさの異なる複数の箱型ボリュームが連立したファサードは、RCと外壁の色感と相まって、重厚感のある落ち着いた存在感を放つ。

LDKは眺望と採光の条件が良い敷地南側に素直に配置した。通行人からの視線は、外壁と庇に囲われた中間領域のテラスを設けることで、プライバシーを確保しつつも開放的で明るい空間を実現している。
また、LDKの吹き抜けは2階ホールとその先のロフトまで連続して視覚的につながり、スキップフロアを感じ取れる奥行感のある豊かな空間になっている。

敷地のポテンシャルを引き出した空間と、お施主様のこだわりが随所に現れた見どころの多い住まいとなった。

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