ミズベリング

2018年6月30日より信濃川やすらぎ堤にてミズベリングプロジェクトが始まった。全国各地の水辺(ミズベ)で行われているミズベリング。ミズベリング公式サイト新潟市では昨年よりスノーピークが運営団体となり「水辺アウトドアラウンジ」というコンセプトのもと、『水辺×野遊び』な取り組みが行われている。スノーピークウェブサイト

ミズベリング

今年は弊社もTHOUSAND STOREHOUSE様のブースデザインに関わらせていただいた。社内の若手でチームを組み、企画、設計、プレゼン、施工と、限られた時間の中で協力しながらプロジェクトを進めてきた。ブースのコンセプトは「水辺にたつ光の籠」。出店エリアがファミリー向けのゾーンでありながら平日は夕方から夜にかけてメインの集客が得られることをリサーチしたなかで、昼と夜で2つの顔をもつ建築をご提案した。

ミズベリング

企画段階から材料の選定にもこだわり、汎用性のある柱材を使用。横方向に積層することで昼間の日光のもとで木材の清潔感が感られる空間とした。また柱材を用いることで施工精度もあがり、内部にライティングをほどこす際の計画に自由度も増した。

空間構成としてはテント内に簡易的な飲食スペースを設けた。開催期間が真夏になることを考慮し、家族連れの避暑地になればとご提案。更にこの飲食スペースは、夜になり客層が変わったときには立ち飲みバーのような雰囲気になる。

ミズベリング

昼と夜とでの客層の変化に対応するため、夜間のライティングにもこだわった。柱材の積層部に隙間をつくり、内部に照明を仕込む演出をご提案した。隙間は柱材を45度内側にカットすることで光量や光の見え方を調節し、発光箇所に奥行きを与えた。

また暖簾や看板も弊社でご提案。暖簾は薄手の生地とすることで、内部空間がうっすらと透けて見え、光の漏れ方が行灯のようになるよう考えた。看板は木材をフレームとし、プリントを施した布地を看板面とすることで、夜間は行灯のような使い方ができるようにした。

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