家族とごはん
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かぞく

自然の中にある確かなもの

家に帰ってきたら、近所の方が芝を植えてくれていたんです。というママ。その先の柵も、取り付けてくれたらしい。 地域の集まりで、パパが話をしたのがきっかけなんだそう。 パパとママは、自然と人を受け入れてくれるような人柄で、ゆるやかなテンポで話をする。娘ちゃんと庭で遊んでいると、 別のご近所さんに野菜を分けてもらえることもある。家族は、そばにある山からの風が吹けば香ってくる土や花の香のようで、接する相手の気持ちを落ち着かせてくれる。その空気感がコミュニティにつながっているようだ。

おしゃれに敏感な娘ちゃんは、その日の靴を選んで外出。裏手の道路を挟んですぐそばには公園・神社があり、時間があれば遊びにいく。 忍者が好きという娘ちゃんは活発で、パパと、公園遊具や自然で遊び、自転車の練習も励んでいる。

帰り道、庭で見つけた、たんぽぽの綿毛を持ち帰り、 ママに「そぅっと触ってみて、お布団みたいだから」と手渡すと、すぐにパパを呼んで遊びを再開していた。
ママが、「餃子つくるよ~」と言うと、キッチンに駆け寄り、3人分のタネをすくうスプーンを用意する娘ちゃん。 その後は餃子の皮すべてをバット上に並べていく。やれることの範囲で、いつもお手伝いを進んでしてくれる。家族で作る餃子は創作的で、 いろんなアイデアを出し合い、楽しんで作っている。ママと娘ちゃんの姿をそばで見ていたパパも参加し、アレンジされた形の餃子が並ぶ。少し疲れた娘ちゃんは、 夕食時に機嫌が悪くなってしまったけれど、パパとママは優しく諭すように接し、娘ちゃんもそれに応え席につく。 その光景は、カリカリした感じがなく穏やかな食卓に見え、こちらから伝えると「食べないなら、いいよ。もう。」と思ったりもしますよ、と本音を聞かせてくれた。

編集長:佐藤靖久  副編集長:馬場雄樹
文・撮影:岡田里美  構 成:杉山健一郎