ヒメミズキ

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毎日を過ごす空間の中に植物を取り入れる生活。インテリアとしても素敵で、
そこにあるだけで、気分が落ち着く植物。と言っても、花器や植物に詳しくないから
どうしたらいいのかわからないということはないでしょうか。
見学会などでお世話になっているうつわギャラリー 「ヒメミズキ」小笹教恵さんの
うつわ・植物・生活のお話を聞かせてもらいました。

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-うつわが好きになったきっかけはなんだったんですか。

「元々は家具(特に椅子)が好きでした。小物・うつわに気持ちが向いたのは、
季節に合わせて素材を選ぶことで暖かさや、涼しさを感じられることと、
お料理に合わせて色や形にこだわったりすることで、愉しむことができるからかな。」


-植物を生ける時に花器にはどんなものを選んでいますか。

「花器という枠にこだわらず、お茶碗でもガラスのグラスでもいいと思っています。
片口などのわりと、口が小さいものの方が生けたお花などが止まりやすいですね。
陶磁器など、和を感じるうつわでもハーブを生けたりしています。
気を付けなければいけないのが、植物によって食中毒が起きてしまう事が
あるということで、口にするうつわを使うときは注意が必要なんです。」


-生ける植物はどんなものが好きですか。

「実家がすぐ裏に山がある田舎のお寺なんですが、実は、田舎が嫌でそのことを
こっそり隠していた頃もあったんです。でもお花を飾ろうとお花屋さんに行っても、
華やかな切り花よりも山に生えている木を連想させるような枝葉などを好んで選んで
いたりします。
自分でも驚いてしまう時がある程、最近は原点に戻っているようなんです。」


-店内には沢山お花が生けてありますが、生けるコツはあるんでしょうか。

「お花を習ってるんですが、私もまだよくわかりません(笑)。生けるものを
少し長めに切って、挿しては眺め、長ければ切る、を繰り返しているんです。
枝葉好きの私としては、枝の曲線が素敵に見える所を探してます。」


-自宅にもお花が沢山生けてありそうですね。

「最近、気圧の加減で頭痛がすることが多いので、ハーブの香りに助けてもらったり、
帰宅した時にお花があると安らぐので、生けてありますよ。毎日あるわけじゃないですよ。」

  

interior

-最後に、「ヒメミズキ」を通してやりたいことはありますか。

「「ヒメミズキ」はこれまでも、茶会の他、お正月飾り教室、味噌仕込み体験、甘酒作り、
日本酒を楽しむ会など、様々なイベントを開催しています。
これらのイベントは全て、私自身が挑戦してみたいと思うイベントばかりです。
お客様と一緒に体験して楽しんでいるという身勝手な店主です。
うつわを通して、季節を感じながら暮らすことを楽しんだり、日本の文化の素晴らしさに
改めて気づいたり。
これからもお客様と一緒にそんな風に過ごしていきたいと思っています。」

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こんな小笹さんの「ヒメミズキ」は、うつわを通して日本の文化を伝えたいという想いで2014年にオープンしたうつわギャラリー。陶磁器を中心に木製品やガラス、鎚起銅器など 作家モノのうつわを取り揃え、現在の取扱い作家は35名程。新潟県内外、様々な作家の 作品を手に取ってご覧いただくことが可能となっている。
2ヶ月に一度のペースで個展や企画展を開催しており、次回は7/30(土)~8/7(日)の期間で二階堂明弘展が開催される。二階堂さんは陶芸を通して、日本の美の文脈を伝えたいという想いでニューヨークや台北など、海外でも活動の場を広げている千葉県在住の陶芸家。無駄のない、そぎ落とされた美しさで、まさに日本の侘び寂びを感じます。個展の初日には、茶会も開催。うつわと合わせて日本の文化が感じられる個展となっている。


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二階堂明弘 個展
2016.7.30(土)~8/7(日)   Open11:00~18:00 期間中無休
※初日7.30(土)はお茶会のため13:00~18:00とさせて頂きます。
作家在廊日 7/30(土)
個展pdfはこちらから


ヒメミズキ
新潟市中央区西堀前通5番町740-5 遠山ビル1階
火曜定休 tel 025-201-9252 / web www.himemizuki.com