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守られた静けさと、のびやかな広がり。
白銀帯の家


新潟市東区石山に建つ、白銀帯の家のご紹介です。 住宅街での建築は、隣家からの視線をブロックしたり、視線が抜けているところに窓を設けることもあります。しかし、周辺環境は今後どのように変わっていくのか分かりません。そこで白銀帯の家では周辺環境の変化に左右されない、建物単体で明るく開放的な空間つくりたいと思いました。






完全にプライバシーを確保するため、2階LDK部分はシルバーの帯で外壁を纏いました。両端の吹抜けは、リビングに程よく光や風を届け、アプローチに植えたアオダモもよく育ちます。吹き抜けを通るアプローチの先、玄関はレッドシダーの造作扉としました。




玄関ホールは約5畳の広さです。カウンタータイプのシューズキャビネットを採用し、下を浮かせることで、土間との繋がりをきれいに見せ、広い空間に感じるようにしています。 階段は、ササラの部分を出来るだけ薄くし、段板も後ろから飛び出ないように全体を前に持ち出すことで、階段の下をくぐった際に障害にならないようにしました。




LDKは約23畳の広さです。天井の高さはキッチン部分を約4mとし、構造用の梁の現し天井としました。木の色合いを入れることで空間に温かみが感じられるようにしています。




対照的に、ダイニング・リビングは、2.4mの天井高とすることで、空間に抑揚を持たせ、広がりをより強く感じられるようにしました。外壁のガルバリウムをあえてリビングの内側にも採用することで、外と内の空間をより一体に感じられるようにしています。また、窓側の壁を黒で統一することで、バルコニーや庭を近くに感じられるように工夫しています。




造作のキッチンは、長さが3.5m、奥行きが90cmあり、家族で並んで作業できるくらい余裕があります。ダイニングとの距離を出来るだけ近づけ、料理の配膳や後片付けが簡単にできるような距離感にしました。




リビングに接した書斎は、2畳ほどの広さですが、背面に本棚を設け、作業に集中できる落ち着いた空間としています。





周辺環境に左右されず、季節によって変化する光や風を感じながら、家族が心豊かに過ごすことができる空間になることを願っています。