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屋内外問わず、居心地のいい場所づくりには植物の存在は大きいと感じます。
生け垣や、庭木に守られているような安心感。開口部からの、植物が風に揺れる姿や葉の音が安らぎになり、癒しとなる。 植物を室内に置けば、インテリアの一つとなり、空間を曖昧に仕切る役割を果たす。
住環境として植物の役割を考える。そこで作る生活空間は、建築物を飾るためだけのものではなく、使う人間と同等の存在として植物は共存していくことになる。

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吹き抜けを横切り、草屋根とリビングを繋ぐ橋には、植物が並べて置かれていた。陽当りのいいそこは、飼っている猫のお昼寝の場所にちょうどいい。 すぐそばで、スズメが草屋根にいる虫をついばみにやってくることも日常風景になっていました。 陽が当たりすぎてしまうと葉焼けしてしまう植物もいれば、陽が大好きな植物もいて、居心地の良い場所を見つけて置いてあげると元気にしてくれている。 季節が限られてしまう植物だからこそ、一年を無事に過ごして、再び鮮やかさを見せてくれると、褒めてあげたくなる。 植物図鑑を愛読し、ぽってりと丸みのあるものや、花のような葉を持っていたりと多様な姿の多肉植物を見つけて、向かい入れる楽しさも続けていくようです。

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建て替え以前からそこに立っていた樹木に覗かれている階段を上り、玄関に入ると芝の敷かれた中庭が現れる。 朝は、緑鮮やかな色彩で目を覚まし、夕方のオレンジがかった光は、庭木に当たり落ちた植物の影も趣があっていい。 芝に寝転べば、その感触や土の匂いを全身で受けとれる。
テレビを見る、食事をする…生活の間近に中庭がある。 室内には、子供がいつでも直接触れることができ、実りを見られるようにとイチゴを一鉢育てている。 植物と関わることで感性を豊かにし、触れ合うことで、植物が生きている場所や家は、さらに自分達のものになる。

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訪問者やスタッフを迎え入れるように、配列した植物。気に入ったものに出会えば、手に取り、育てるを繰り返してきました。 植物が徐々に増えてきたアトリエの中には、行き来するスタッフに触れ、 折れてしまった葉を水に差して根が出てきたものを鉢植えにもしています。 頂いたお花も、花盛りを過ぎれば束ねて吊り下げ、インテリアになる程に。
一日の中で、トップライトからの光が、ひと時の間植物を照らし、スポットライトのように演出してくれます。
決まったイメージのもとの植物計画ではなく、自然に集めてきました。 人が集まるからこそ生きてくる建築。そこでの植物の生命力、順応力は高く、 純粋さにいつも元気をもらっています。

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